最近、口腔機能低下症、口腔機能発達不全の患者様を診察する機会が多いです。
このような治療は、患者様本人だけでなく、ご家族の協力がないとなかなかうまくいかないです
特に、子供達の治療は、保護者の理解と協力が必要です
2022年(令和4年)のこの時期では、子供達(乳幼児、児童)は、乳歯時期の歯並びは大変きれいな子供達が多いです。
ご家族は、大変喜んでいるでしょう
しかし、
ここには、全く気づかない事実があります。
上顎、下顎の骨が、小さくなっています。
ということは、顔が小さくなっていいじゃないと考えますね。
ハイそのとおりです。
顔が小さくて可愛くなります。現在は、幼児顔思考が強いので、ますます喜ばれます。
なら、
いいじゃないと思いますね!これは、単に人の文化的に見た結果です。
ここに表舞台に、登場しない裏舞台の事実があります。
先程、上顎、下顎の骨が小さい話をしました。上顎、下顎の骨が小さいとどうなるかです。
乳歯は、どうにかきれいに並ぶでしょうが、永久歯は、きれいには並びません。
となると
どうなるか?気づかないうちに口呼吸になります。
口呼吸になると、ますます、歯並びは悪くなり、顎の発育不全、むし歯、歯周病、慢性の上咽頭炎に病巣感染をおこし、自己免疫疾患を代表とする全身疾患を引き起こします。
そして、
舌が口の中に存在する場所がなくなり、後方に行きます。結果、気道閉塞を起こしますので、睡眠時無呼吸症候群になります。
他には、噛みにくくなりますし、飲み込みにくくなりますので、誤嚥性肺炎にもなります。
また、
呼吸が浅くなるので、脳や全身に酸素の供給低下が置きます。
つまり、身体は、健全ではなくなります。
これが、日本の将来を背負って立つ子供達の実態です。
かわいい可愛いと言ってられませんね。
必要な育児法もありますが、治療法は、歯列矯正です。
多くの国民は、歯列矯正は、自費で高いと言って、矯正治療をしません。
しかし、
中には、歯並びが悪いので矯正治療する方もいます。矯正治療には、たくさんの方法があります。
大きき分けて、歯を抜く矯正法と歯を抜かない矯正があります。
上顎、下顎が小さいので、歯を抜く矯正法を選ぶとますます顎が小さくなり、病状が悪化します。
この場合は、歯を抜かない矯正を行う必要があります。
もう一度言います。
最近、
口腔機能低下症、口腔機能発達不全の患者様を診察する機会が多いです。
このような治療は、患者様本人だけでなく、ご家族の協力がないとなかなかうまくいかないです。
特に、子供達の治療は、保護者の理解と協力が必要です。
もっと早く気付く、もっと早く対応すれば、予防もでき、より効果的な生活、より健康的な生活が送れます。
ミライへツナグプロジェクトが大事ですね!
では