口の中を覗き込んでそれぞれの歯の骨の状態を調べようと思ってもわかりません。
やはり、レントゲン写真を撮影して骨の状態を調べる必要があります。
特徴的骨の状態として、歯槽骨の垂直的骨吸収と水平的骨吸収があります。
2つの骨吸収は、歯にどのような力が加わっているか語っています。
歯槽骨の垂直的骨吸収
長期に渡りこの歯だけに他の歯よりも強く噛む力が作用している時や他の歯より先に接触してこの歯に力が加わっている時発生します。悪質な骨吸収です。(写真では、3の歯の骨吸収です。)治療において、力の分散が必要です。
歯槽骨の水平的骨吸収
該当する歯に対して、長期にわたり均等に力が加わっている場合発生する現象です。いわゆる老化による骨吸収がこれに当たります。緊急性がなければこのまま経過観察とします。(写真では、5の歯の骨吸収です。)