顎関節症の症状がある患者様は、歯科医院に来るのだろうか?
顎関節症は、単に、顎が痛い、頭痛、顎がかくかくするといった症状は一部で、全身に異常を示すことが多いです。
むしろ、顎に特別自覚もなく何十年も生活している患者様もいます。その結果、姿勢が悪くなったり、猫背になったり、原因不明の体調不良が発生している人が多いです。
そもそも気づいていない人が多いです。
顎関節症の原因は、多因子の原因が重なって発生します。ですから、一つの原因の除去を行っても改善することは少ないです。特に、従来型のかみ合わせの治療のみでは、解決しないことがあります。
けれど、安心してください。正しい治療を行うことで改善が可能です。
例えば、入れ歯の治療がきっかけに来院された女性は、長年の頭痛と背中や腰に広がる痛みを抱えていました。
そこで、愛D歯科&矯正歯科で顎関節症の適切な治療を行う事で、頭痛や不安といった症状が改善し、体の歪みも改善されました。
歯の「噛み合せ」は、姿勢の基準です。
高層ビルや一般住宅の建てるためには、基礎が必要です。そのためには正確な測量、調査が欠かせないのです。
だから愛D歯科&矯正歯科では治療の前にまず、患者様の噛み合せ、姿勢、重心などを調べています。愛D歯科&矯正歯科がAIやコンピューターを使って綿密な測定を行うのは、歯の治療にとても大切なことだからです。
たとえば、靴のかかとのすり減り方を考えてください。
人間の体は、歪みがあると、そこに集中的に負荷がかかって、靴のかかとは、どんどん歪んだ側が斜めにすり減ってしまいます。
歯も同じです。噛み合せが悪いど、歯には不自然で不必要な圧がかかってしまい、歯を早く傷めたりすり減ったりすることにつながります。 それだけではなく、様々に不快な全身症状をも、引き起こすのです。
ここで、顎関節症の検査については、愛D歯科&矯正歯科で行っている精密検査を行います。
噛み合わせの検査、歯列検査、お口の写真、顔写真、全身の写真、姿勢検査、重心検査、その他必要があればSKY-10による自律神経系の検査を行います。(自費)
検査をしてみるとかみ合わせの異常や顎の関節の変形があって、本来の顎の機能を果たしていない場合が多いです。それでも、本人は全く気付いていない場合が非常に多いです。
例えば矯正治療では、噛み合せをよく理解した上で行わないと、悪化させてしまうこともあるのです。
なぜかみ合わせが重要かです。
ここで、貴重な研究をご紹介します。
山崎 豪:実験的下顎変位が静止立位姿勢に及ぼす影響,歯科学報,117(1): 31-37,2017より、
下顎を偏位させる事で頭部等の位置が変わることになり、胸鎖乳突筋を中心とした頸部の筋のみならず下肢の抗重力筋にも影響を及ぼし、その結果緊張性頸反射等の姿勢反射、その他体幹の姿勢にも変化が生じ、体が移動する。
そのほかに、
下顎が偏位する事により内耳が圧迫されて平衡機能に影響を及ぼしているのではないかと報告もあります。
口腔内に不良補綴物が入っていた場合には、静止立位姿勢に影響を及ぼす可能性が考えられる。
直立姿勢は、かみ合わせの変化によって変わることがわかっています。このようなことが、長期的に作用すれば口腔内だけでなく全身の筋肉にも影響を及ぼす可能性も示唆される。
という研究からも、
全身に影響を与えるかみ合わせが大事な要素になります。顎関節症には、かみ合わせのを調べる必要があります。ここで、一つ付け加えます。かみ合わせは、上下関係を示したもの、横方向、水平方向では、歯並びが重要になります。かみ合わせの調査は、3次元的に調査する必要があります。
治療をよりよいものにするために、患者様の歯を傷めないために、最初に行う噛み合せのチェックが、とても重要なのです。
今まで歯にともなう改善しないお悩みや、不安をかかえていらっしやる方は、どうぞ、一度、愛D歯科&矯正歯科にいらしてみて下さい。
口元の悩みが軽くなっていく、「治ってゆく」という喜びを、実感していただけると思います。
顎関節症の治療では、痛みや、不快な症状がある場合は、CBDオイル、近赤外線療法、鍼治療も用います。顎関節の変形や歯並びの異常や姿勢異常や不定愁訴を認めた場合は、長期的にはハイブリッド嚙み合わせ療法、特殊なマウスピース、ハイブリット矯正を組み合わせ行います。(自費治療です。)