ミライヘツナグ最先端医療学会
ミライヘツナグ歯科・内科クリニック
歯学博士 大島晃
タンパク質タンパク質と栄養療法では、
唱えていますが、
タンパク質には、
動物性タンパク質と
植物性タンパク質があるの
知ってますか
どちらも同じではない。
プラントベースの理論では、
動物性タンパク質は摂らない。
簡単に言うと、
動物性タンパク質は、腸内環境を変えます。
便秘や臭う。体は、酸性に傾く。
植物性タンパク質は、死亡リスクが少ない。
(国立がんセンター)
栄養は当然重要ですが、
現代科学では、
腸内環境の重要性を無視できない。
となると、
植物性タンパク質が重要になってくる。
さて、
ここで、
最も重要な話をします。
標高1500メートル超の高地に暮らす
パプアニューギニア人たちは、
みな全身筋肉質で、
日本人と比べてもはるかに
筋肉もりもりな体格をしている。
しかし、
彼らの主食はサツマイモで、
肉はほとんど口にしない
(お祭りの時、
年に2~3回ほど肉を焼いて食べる程度)。
つまり、
動物性たんぱく質をほぼ摂っていないのだ。
ほぼサツマイモのでんぷん(糖質)だけで
筋肉量を維持している。
パプアニューギニア人が
サツマイモを食べると、
腸内で分解され窒素が発生する。
彼らが持っている窒素固定菌によって
その窒素から筋肉の材料である
アミノ酸が生成される。
そのアミノ酸から筋肉が
できると考えられている。
一方、日本人の場合、
筋肉の多い日本人の長寿者には
「酪酸菌」が多い。
日本人の腸内細菌は世界的特徴がある。
日本人の約90パーセントに、
海苔などの「海藻」を分解する酵素を持った
腸内細菌の存在が認められている。
実際、日本の長寿地域での研究では、
筋肉量と相関したのは、
腸内で「酪酸」を作る「酪酸菌」を持つ
(ラクノスピラ、ロゼブリア、コプロコッカス)。
そして、
腸内に酪酸菌が多い人が
食べているものを分析すると、
「海藻」や「豆」、「野菜」、
「味噌汁」などだ。
肉を食べているから筋肉が多いわけではないだ。
酪酸は「酪酸菌」と呼ばれる
腸内細菌の善玉が腸内でつくり出す
短鎖脂肪酸の一種。
この酪酸には筋肉を溶かしてしまう
「HDAC
(エイチダック/ヒストン脱アセチル化酵素)」
という酵素の働きを阻止し、
加齢で筋肉が萎縮することを抑制する
働きがあることがわかっている(※)。
※Walsh, Michael E., et al. “The histone deacetylase inhibitor butyrate improves metabolism and reduces muscle atrophy during aging.” Aging cell 14.6 (2015): 957-970.
だから、
健康で長生きするためには
筋肉を減らさないことが重要であるが、
タンパク質を食う前に海藻を食え
ということです。
(参考図書:すごい酪酸菌、江田証)
簡単に書きました。
では