歯肉炎や歯周炎からの歯周病
歯茎が腫れているときに一番に考えられる病気は、歯周病があります。
歯周病は、歯と歯茎の境目(歯周ポケット)に歯垢(プラーク)が溜まり、
歯垢の中の歯周病菌によって炎症が引き起こす病気です。
初期の歯周病は「歯肉炎」と呼ばれ、歯茎の腫れ・出血といった症状を示します。
進行すると「歯周炎」の状態になり、歯茎の腫れ・出血以外に
歯茎の下がりや口臭などの症状が現れます。
さらに進行すると歯茎から膿が出る「歯槽膿漏」となり、
歯を支える歯槽骨が溶けて、
ひどい場合には歯がぐらぐらになり抜けてしまうことがあります。
歯周病による歯茎の腫れがあるときは歯垢や歯石の除去が行われ、
重症の場合は外科治療が行われるのが一般的です。
歯周病を疑う6つのポイント。
①歯茎が腫れる
②歯茎から出血する
③歯周ポケットの隙間が開いてきた
④歯がグラグラと動く
⑤歯茎が下がってきた
⑥口臭が酷くなる
発症初期では気づきにくい歯周病ですが、
進行すると軽度の刺激でも出血したり口臭があります。
セルフケアでは、やはり歯みがきです。
歯ブラシ、フロス(糸)、歯間ブラシの活用が重要です。
それでも、改善が見られない場合は、
かかりつけの歯科医院を受診するとよいです。