現代の日本では、がんや難病、アトピーや花粉症などのアレルギー疾患、
リウマチなどの膠原病やアルツハイマーなどの痴ほう症、バセドー病などの自己免疫疾患、
発達障害の子供たち、原因が特定できない(根本治療ができない)不定愁訴や体調不良などなど
医療の進歩とは、逆行する形で病気の種類も数も増加の一途です。
検査も薬も手術など治療法は、日進月歩ですが、医療費は、毎年、ほぼ一兆円ずつ
増えて行っているので、そのしわ寄せは、今の子供や若い人たちに行くと思うと
心が痛みます。
そこで、重要になってくるのが、治療医療を節約できる予防医療です。
病気になるのには、個々の患者さんの中に、病気になる要素が内在していると
思われます。
身体の仕組みのちょっとした問題が、その人の中で長年にわたり病気の芽を
育てていくのです。その人の身体や生活習慣の仕組みをできるだけ正しい方へ
導いていけば、身体の中で、円滑に本来、ヒトに備わってる自然治癒力が
働いて病気や体調不良や不定愁訴は、なくなっていくというのが、
東洋医学をはじめ統合医療やホリスティック医学やアーユルベーダ医学等々の
考え方です。
そこには、決して現代西洋医学を否定する訳ではなく、
ともに協働する形で、患者さんの病気だけでなく、病気の患者さん自身を
診ていくという視点があるのです。
自然界では、ヒトも動物も基本的には、病気にはなりません。
病気になるとすると、その原因は、感染症や外傷や栄養不良などの主として外的な要因です。
それに対して、現代人の病気の原因は、患者さんの身体の仕組みがうまく
いかなくなったり、食生活をはじめとした生活習慣病がほとんどです。
身体の仕組みの不正は、子供の頃にある程度修正が可能です。
その機会を見逃しているのが、現代日本の病気や体調不良の増加の
原因だと私たちは、考えています。
その事に、世界中の医科・歯科・他の医療従事者が気づき始めています。
原因のない病気は、ほぼ、ないと考えられます。