SH療法は、「取り外し式の矯正装置」を使って顎を拡大し、歯並びを整えることを基本としています。
さらに、この療法はお口の形態変化、歯並びの改善にとどまらず、全身的な機能の改善にも繋がることがわかっています。
一般的な矯正方法は、 主に米国から入ってきた治療法です。顎が小さいため歯が並ぶスペースがないと判断した場合、歯を抜いて矯正を行います。
一方で、SH療法で用いる床装置は、主にドイツなどヨーロッパで広まっている方法で、一般的な矯正方法と歴史を同じくする矯正法です。
床装置は、取り外しすることができるため、ご自身の都合に合わせて着けたり外したりすることが可能になりました。
当所ではSH療法を通してみなさんの全身の健康の改善・維持のお手伝いをしたいと考えておりますのでお気軽にご相談ください。
1. 歯を抜かない矯正治療。
2. 学童期からから成人まで始める年齢はいつからでも可能ですが、なるべく早期に開始できればよいです。
3. スライデックス(SlideX)という可動式の特殊な装置を使うので、痛みが少なくできます。
4. 8~10時間(基本は就寝中に装着します)の装着時間が必要です。よって、人に気づかれずでき、取り外した状態で歯ブラシができるので、虫歯や歯周病へのリスクが低くなります。
5. 一般的なワイヤーを使用した矯正と比較し、費用が安く済みます。
6. 基本的な来院は月に1回です。
7.装置は「取り外し式」のため食事や歯みがきの時にははずしておくことができます。
8.治療期間は始める時期によりますが平均3~4年、5年以上かかるケースもあります。
1. その人本来の顎の大きさに拡大することで、抜歯をしない矯正を行うことができます。
2. 悪い噛みあわせが原因で起こる以下のようなさまざまな症状が緩和や改善することがあります。
・ 顎関節症(アゴがガクガクする、口が大きく開けられない、食事でアゴが痛くなる など)の改善
・ 睡眠時無呼吸症候群の改善と予防
・ 虫歯、歯周病の予防
・ 顎が狭いことによる 鼻づまり、発音障害の改善
・ 歯並びが悪いために起こる頭痛、肩こりなどの改善
・ 歯並びが悪いことによる心理的影響の改善、不定愁訴の改善
など
メリット
①痛みが金具を用いた矯正と比べると少ない
②ほとんどの場合で、歯を抜く必要がない
③取り外しができるので、生活に支障が出にくい
④歯や顎の位置を本来あるべき姿に戻す矯正方法なので、体に無理がなく ご自身の体に合わせて進行するので安心。
デメリット
①自分で取り外しをするので、 着けないとすすまない。
②着けている時間が短いと、 金具の矯正よりも歯が動く時間が短いため長く期間がかかる。通常、3年~4年と言われています。ただし、ケースによって違ってきます。
「早く終わらせたい」方には不向き。
③細かい並びの調整が難しいため、 「ハリウッドスマイル」のような最高の完成度を求める方には不向き。
・SH療法を始める時期は?
子供の場合は8歳前後、上顎前歯4本が生え揃った時期から始めるのが良いと思われます。
・大人ではだめですか?
大人でも可能です。年齢は関係ありません。装置を入れることが可能ならば年齢を問いません。
・永久歯は抜きますか?
歯を抜いて並ぶ場所を作るのではなく、顎を広げて(成長させて)場所を作りますので、原則として歯は抜きません。
・痛くありませんか?
SH療法では薬事法で認可を受けたスライデックス(SlideX)と言う特別な付属物を使用して口腔内を拡大して治療を進めていきます。そのため従来のスクリューによる拡大と違い、大人でも痛みが少ない治療が可能になってきました。
・歯磨きは?
SH療法は取り外し式装置で治療を行います。そのため、装置を外して歯磨きができるため虫歯や歯周病等になりにくいと言えます。治療期間中はフッ素洗口をお勧めします。
・どのように来院するの
原則として始めの内は月に1回位です。慣れてきたら、経過によっては2~3ヶ月に1度位になります。
・装置はいつ(つけるの)入れるの?
基本的には8~10時間装着します(主に、就寝中)。しかし、一日中入れていなくてはいけないものではありませんので、外したい時にはいつでも外せます。睡眠時と昼間3~4時間入れるだけで十分です。
・ 治療期間は?
平均3~4年と考えてください。症例により治療期間は変わります。
・ 保定期間は?
保定期間という考えは原則ありません。装置を装着しなくなった後は良く噛む習慣をつける事によって徐々に本来の噛み易い位置に歯が落ち着いてきます。噛むことの大切さを理解することがこの治療法の基本にあります。
・どうすれば治療が早く終わりますか?
本人の治そうとする意志にかかっています。私達はお手伝いしているのです。あまりあせらないことです。
・装置を外している時に注意する事はありますか?
良く噛んで食事をしてください。その人の持つ本来の歯の位置は噛むことによって自然に獲得されていくと言われています。生涯にわたって健康に良い習慣をつけるきっかけ作りになります。
口腔内診査、口腔内写真撮影など行います。
歯の数の確認のため歯のレントゲン写真を撮ります。
歯の型を取ります。
↓
装置が出来上がりますので、装着手順・操作方法を細かく説明します。
↓
1週間装置になれるまで様子を見ます。(きちんと装着出来ているかなど)
バネを外し歯にテンションをかけていきます。
↓
これにより1ケ月(不安な方は2週間)に一度来院していただき、調整、診察します。